・色々なことを考え詰めると、時にフッと全てを放り出したくなることがある。頭ではわかっていても仕方ない。湧いてくる感情や、感情すらも超えた「魂」における感覚が、自分を突き動かす。魂は、心や感情の奥にある。そんなことを思わされている。
・そんなことを思うきっかけは、柏木哲夫先生の講演を聞いたこと。日本におけるホスピスの第一人者で、「死」という事柄を、思索し続けているお方だ。
・彼はこう言われた。「人は死んでいく力を持っている。」また、こうも言われた。「死は生の先にあるのではなく、生の裏側にいつもあるのだ。」
・人は死ぬものとして生きている。死ぬとき、人は魂と向き合うことになる。魂の渇き、魂の叫び、魂の納得。人の核の核には、魂が脈打っているということを思い出す講演だった。
・「自分の魂は今、どんな様相をしているだろうか。」国分寺駅に溢れる人ごみに揉まれながら、言葉になり得ない疲れを感じつつ、そんな問いを反芻し続けている。
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