2015年7月15日水曜日

忘れるな

・今日は、一日中胸がざわついている。安保法制に関する情報が四六時中入ってくる。仕事中も、休憩中も、気になってしまう。予想通り、特別委員会で採決。予想通り、だ。

・明日の必要を考えれば、確かに、この法案は有効に見えるかもしれない。だが、この法案が、一個の出来事として起こっているのではなく、十年以上にわたって脈々と続いてきた一つの流れの中で起こっていることであることを私たちは忘れてはならない。

・私たちは過去を忘れようとする。思えば、安倍総理は「経済」で選挙に勝った。見てみろ。経済はよくなるどころか悪くなる。気づくと論点は安全保障で、こんなにも大胆な、国家としての在り方を本質から変えるようなことを「閣議決定」という形で少しずつ確実にして、ついにやってのけようとしているのだ。

・忘れてはならない。これがあの「経済」で国民の票を集めた彼らの本当にしたかったことだ。このことを忘れてはならない。次の選挙の時まで、次に投票するあの瞬間まで、僕たちはこのリアリティーを忘れてはならない。一時の感情にしてはならない。

・今日の朝日。いつもと変わらず、哀しいくらい美しかった。明日もおんなじ朝が来る。僕らはそう信じて生きている。そう、明日はまるで今日とおんなじであるかのようにみえる。「見える」だけ。そうやって、時代は進んでいく、政治は変わっていく、戦争が始まっていく。愛する人が死んでいく。自分も人を殺す日が来る。そういう想像力、記憶力、僕たちは、持ち続けたいと思うんだ。

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