2016年10月28日金曜日

順序

・物事には「順序」というものがある。この前にはこれをしておかなければとか、この後にはこれをするとか。一つのことがそのものだけで存在したり起こったりすることはほとんどない。何かがあって、何かが起こり、それが何かを生み出す。その繋がりは、誰にも意識されないことも多い、という意味で、ちょっと透明である。

・この繋がりを意識し始めると、ちょっと世界の見え方が変わる。このことの前にはこれがあって、これがなければこのことは存在しえないということがわかったりすると、なにか大事な流れのようなものを感じることがある。川のような、一定の速度で一定の方向に向かっていく、流れのようなものを感じることがある。それは、「運命」という言葉から、その言葉が持つ悲壮感と諦めを取り除いて、そこに自分のことをいつも見つめてくれている暖かい存在を付け加えたような、そんな感じである。安心に近い感じである。

・導き、という言葉が、その感じに一番近い言葉だと思っている。運命という言葉は冷たい。導きには人情というか、人格がある。愛がある。その導きの中を生きる人生は、安心感がある。一定の速度で一定の方向に向かっていく流れ。それが「神様の意図」だとするならば、僕は本当に生きてきてよかったと思うことができる。

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